広島経済レポート|広島の経営者・企業向けビジネス週刊誌|発行:広島経済研究所

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  • 掲載ニュース― NEWS ―

    今週の表紙
    日本チェーンストア協会会長に就任 / 尾﨑 英雄 氏
    NEWSな人
    7月21日に創業30年 ブドウの品種開発も注力 / 広島三次ワイナリー 山縣 隆 社長
    10年で勝てるチームに成長 本拠地で連覇目指す / CYCLE LIFE 中山 卓士 社長
ニュース一覧
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グルメ&ナイト― GOURMET and NIGHT ―

話題のお店を取材!
にかいのてっぱん キッチンK / 孝野 太一 代表

広島電鉄の廿日市市役所前駅から徒歩3分、宮島街道沿いにある鉄板焼き店。2000年のオープン当初から地域密着を掲げて顧客一人一人とのコミュニケーションを重視してきた。
「仕事とスポーツは似ていると感じることが多々あります。私自身、長年バレーボールに打ち込んできましたが、強いチームほど派手な練習を好まずに基礎を徹底。飲食店においても、いつお客さまが来店されても同じ味が提供できるよう地道な下準備を怠らないことが大切だと考えています。味はもちろんのこと、最後には人が集客の決め手になるはずなので、常に気持ちの良い接客を意識したいですね」
 野菜と麺の間に卵を挟み、外側に持ってきた麺をカリカリに仕上げるお好み焼きが人気という。変わり種としてガーリックライス入りも提供する。
「6月にお好み焼きの冷凍商品を開発。店舗販売のほか、廿日市市のふるさと納税返礼品に登録しています。今後はスーパーや道の駅での販売も目指したい。多店舗展開が次の目標です」

    INFORMATION
  • ◆住所:廿日市市下平良1-3-34の2階
  • ◆電話:0829-31-6464
  • ◆平均予算:2000円〜
  • ◆座席数:カウンター、テーブル合わせ20席
  • ◆営業時間:午前11時半〜午後2時、午後5時半〜9時半
  • ◆定休日:月曜
  • ※発行当時の情報となります。過去の記事につきましては、最新情報を掲載店さまにご確認ください。

スポーツ応援談― SPORTS TALK―

経営者が語るスポーツ「愛」
ゲイソー・ロジスティクス / 古川 浩延 社長

地元プロバスケチーム「広島ドラゴンフライズ」のB1リーグ優勝、本当におめでとうございます。
 チームは開幕当初に負けが重なり、3月には主力の寺嶋選手がけがで離脱しました。一方で新人の中村選手の成長や山崎選手による3点シュート量産のほか、一丸のディフェンス(守備)で奮闘。西地区3位のワイルドカードから下克上を果たしました。優勝が決まった試合では残り時間5分で寺嶋選手が泣いているシーンがテレビ画面に映り、グっときましたよ。シーズンを通して選手一人一人が役割を理解し、チームプレーがうまくかみ合っていたように思います。ミリング監督が有終の美を飾り、キャプテンとしてチームを引っ張ってきた朝山選手が引退して新シーズンの監督に就任。これからも活躍を願っています。
 当社はドラフラのゴールドパートナーで、社員にブースター(ファン)が多い。観戦チケットをあげると、とても喜んでくれます。社員から「普段は業務のやりとりがない役員や上司、部署の違う社員ともドラフラの話題で盛り上がり、風通しがよくなる。家族で観戦に行って楽しかった」などと聞くにつれて、よい効果を実感します。当社に入ったことでドラフラに興味が出て、あっという間にブースターになり毎試合のように応援に駆け付ける社員も。ドラフラの創設から約10年。見る人を楽しく元気にする、地元になくてはならない存在だと感じています。

コラム― COLUMN ―

                                   
記者が注目する「こぼれ話」
高齢期を楽しく暮らす

元自民党幹事長の二階さん(85)は次回総選挙へ出馬しないと記者会見で表明。高齢のためかと問われて「年齢に制限があるのか、お前もその年が来る」とすごみ、ばかやろうとつぶやいた。その報道に少し驚いた。年齢にはどのような価値があり、どんな制約があるのだろうか。
 思うように動けない。すぐに忘れる。若い時にはできていたのにと憂えるより、いまあるものに感謝する。しかし感情は素直に受け入れてくれない。人生100年時代の終盤に向けてどう暮らすのか。7月8日、市内ホテルであった広島経営同友会(三村邦雄会長)の例会で、医療法人翠清会会長の梶川博さん(梶川病院名誉院長)が「高齢期を楽しく上手に暮らそう」と題し、講演した。
 1月に85歳を迎えた梶川さんは修道高校、京都大学医学部を卒業し聖路加国際病院でインターンを修了。脳神経外科専門に歩む。1980年に前身の梶川脳神経外科病院を開く。何と七夕の日、市内ゴルフ場で82のスコアをたたき出す快挙を成し遂げた。誠にお元気である。講演では「少年老いやすく学なり難し。老人忘れやすく学なり難し。なれど高齢者ほど安全志向で健康第一かつ無手勝流でいきましょう」と切り出す。頓着なく素直そのもの。
 日本で講演した学者は「2007年生まれの日本人の50%は100歳まで生きる」と予測。平均寿命のうち男性は約9年、女性は約12年の不健康な期間(厚労省調べ)がある。健康寿命延伸は国を挙げて取り組む喫緊の課題。その3大健康疎外要因としてフレイル(虚弱)、サルコペニア(加齢性筋肉減少症)、ロコモ(運動器症候群)を挙げる。
「誰にも老いはやってくる。だが、まだできることがたくさんあると前向きに過ごすことで余生はがらりと変わる。年を取るほど知識と経験が積み重なり、自分自身の時間をより有意義に過ごせる。人に的確なアドバイスができる。人生を前向きに生きることができる薬はなく、医療はサポート役に過ぎない。高齢者本人の考え方そのものが高齢期を楽しく、豊かなものにするかどうかを決めるのです」
 物忘れ(認知症)を何とかして改善したいと思うのが人情だが、そのネガティブな面を強調するのではなく、長生きの同伴者、長生きのご褒美と考えてみてはと助言。よほどの境地に達しないとかなわない極意に思える。
「昨日は82のスコアで回ることができた。一緒にコースを回ってくれる教え魔の知人がアドバイスしてくれる。打つ瞬間までボールをしっかりと見なさい。ちょっとそこはおかしい。かかとをしっかり地につける。などとアドバイスにかかり切り。早く打たんかとイライラされる方も多いと思うのだが人は人、自分は自分です」
 人のアドバイスを素直に聞く。反発などしない。自分のペースで上手に暮らしを楽しむ。そこに感謝の心もあるのだろう。ひたすら精進してきた人生に与えられた贈り物かもしれない。病院で診療していると「どうしてこの人はこんなに前向きに楽しく生き続けられるのだろう」と不思議に思う高齢者にしばしば出会うという。医師の立場を離れて自分もこの人のように暮らしたいと願う。不幸な出来事も全てありのまま受け止め、プラス思考で自分の人生を楽しむ姿勢を貫いていると感じさせる。いまを楽しむかどうか、全て自分次第。

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